【近況】生存しています。
読者の皆さん
こんにちは
お久しぶりです。
うずまきたびおです。
最近更新が滞っておりますが、生存しております。
お仕事の方が忙しくて、なかなか記事が書けません。
(ネタが尽きてきたというのもあるんですが。)
転職してみて、英語を活用する機会が増えたので、
社内翻訳に関するtipsとか書いてみようと思っています。
【書評】社内通訳の仕事を垣間見る
著者: 浦出善文
英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半 (集英社新書)
- 作者: 浦出善文
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 新書
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購入の経緯:
所謂社内通訳の仕事内容について触れてそうだと思ったから購入してみた。
これも古本で100円でした。
内容:
著者は1961年生まれ、大学卒業後SONYへ入社し、2年目(1986年)のとき(25歳)に、社長の通訳兼カバン持ちに抜擢されたところから話が始まる。
帰国子女でもなく、留学経験はないということらしい。
ただし、学生時代に英検一級を取得し、ESSクラブに在籍していたという経歴の持ち主であり、英語力の実力は十分あったと推察する。
現代と比較すると、時代背景が若干違いすぎる感は否めない。しかし、サラリーマンのやる仕事なんて時代が変わっても本質は変わらないと思っているので、本質的な部分を理解できれば良いと思う。
社長通訳兼カバン持ちとしての4年半を描いた文章を通じて、社内通訳に携わる上でのヒントがちりばめられていると思う。
いくつか頭に残った部分を紹介しよう。
P. 43より引用
本当に英語でコミュニケーションする能力を身につけたかったら、何よりもまず「自分の話したいこと(話す必要があること)に限って教材を選び、それを集中的に練習することだ。
(中略)
英語によるコミュニケーション能力を習得したい人が学ぶべきことは、学問や教養としての英語(学)ではなくて、「自分の言いたいことを英語でどう伝えるか」という方法であり、技術なのである。
P.45 予習が肝心 より引用
通訳の前には、相手についての「予習」もよくやった。
来訪する相手のことは、会社の図書室にあった紳士録などで、相手の経歴や肩書きなどをあらかじめ調べておく。相手に著者がある場合は、その本を探してきてはひたすら読みまくった。こうすることによって、その相手が自分のことや自分の関心事に言及しても、通訳にあたるこちらも「ははあ、あれのことだな」とピンときて、落ち着いて対処することができる。
P.49 通訳を使う側のコツ より引用
話し手は、ゆっくりと、わかりやすい言葉ではなしてほしい。
それから、話を区切る単位について (中略) 理想的には、1段落(文にして、2,3~5,6個)くらいまとめて話してから通訳させてもらえるとありがたい。
(中略)
良い通訳をするために「予習」は不可欠である。これはプロもアマも同じことだ。
(中略)
通訳が予習できるような準備資料や参考資料があれば、それを渡しておくか、その資料の入手先を教えてあげるという配慮をしてもらえると、通訳にあたる側でも怠りなく準備ができるし、従ってよい仕事ができる。
P.98
コミュニケーションのヘルパーとしての「英語屋」は、ただ機械的に通訳や翻訳ができるというだけでは、不十分で、それ以上に、仕事を通して相手との信頼関係を作ることが大切なのだ。
P.123
別に「話し言葉」にこだわる必要はないのである。自分の会話能力を見極めた上で、それに見合ったコミュニケーション手段を選べばいい。
P. 200 コミュニケーションの優劣を決めるもの より引用
自戒の意味も込めていえば、平均的な日本人はコミュニケーションがまだまだ下手だ。それは「英語が流暢に話せない」などという単純な問題ではない。話すべき内容や主張がない、話していることが論理的でない、コミュニケーション上の気配りひとつできないといった、もっと根本的な問題なのである。気の利いた英語の言い回しをひとつ、ふたつ知っているかどうかなど、所詮は末節の問題に過ぎない。
(中略)
新時代を切り開くアイディアや構想を、正しく円滑に伝達することのできるコミュニケーション能力を持つ人材が、これほど必要とされる時代はない。
この本のエッセイの内容は、1996~99年の間雑誌に掲載されていた記事が基だということである。しかし、この時代から”コミュ力”という言葉が使われていたことに驚愕した。
昔からコミュ力至上主義は存在したのかと思うと涙が出てくる。
話を戻そう。
社内通訳業務に関して興味がある人は読んでみたらいかがだろうか。
SONYという大企業の業務のダイナミックさや雰囲気は面白いものだと思うし、著者が四苦八苦しながら通訳業務を身につけていく道程は英語学習の励みになる部分もあると思う。
おしまい
【書評】英文翻訳の奥深さについて
書名: 英文翻訳術
著者: 安西徹雄
問題集レビューに関しても、ほぼ記事にしてしまったので英語に関連する本の書評をいくつか投稿しようと思う。
この本を購入した経緯は、「TOEIC900点も越えたし、翻訳にチャレンジしてみようかな」と思ってアマゾンで手に入れた。しかし、この本を読んで、”一つの言語を極めることの奥深さ・難しさ”を改めて実感した。
【内容】
P.11 はしがきより引用
最近、翻訳を勉強したいと言う人々が、非常にふえているようだ。
(中略)
翻訳志願者の人たちと一緒に勉強しているのだけれども、そこでいつも悩んでいたことが一つあった。翻訳のノウハウを伝えるのに、適当なシステム、組織化の方法がなかなか見つからないということである。
翻訳という作業は、とにかく非常にこみいった、複合的なプロセスである。
(中略)
要するに、出たこと勝負的な要素が非常に多い。
(中略)
何とか翻訳のノウハウを、もう少し効果的に組織化する方法はないものか、しっかりしたシステムを持ちながら、しかも実地の作業に的確に役立つ整理の仕方はないものか。
実はこの本のアイディアは、この組織化に、伝統的な英文法の枠組みを利用してみようということなのである。
英語を学習している人は、ある英文をどのように日本語に”translate"するか悩んだ経験はあるだろう。勉強を続けていくと、英語は英語のまま理解した方が楽であることに気づくこと思う。
著者のような一流の翻訳家でも、英語を日本語に”translate"する難しさを感じていることが、この文章から推察できる。
具体的な翻訳技術の内容に関しては、実際に本で確認していただきたい。
私がこの本を読んで、一番勉強になった部分は翻訳技術の内容ではなく、著者のあとがきの内容である。
P.261 終章 何よりも大切なこと、3つ
これから、さらに翻訳の勉強をつづけられるにあたって、個々のテクニカルな問題以上に、その大前提として、ぜひとも心に留めておいていただきたいことばかりである。
(中略)
自戒の意味もこめて、その3つの大切なことを最後に書いておきたい。
”英語を知ること”
英語というのは、実にむつかしいのである。どこまで行っても、これでもう十分ということは絶対にないのである。
(中略)
単語の辞書的な意味ならまだしも、ニュアンス、連想、語感となると、われわれ外国語として学ぶ者には、いつまでたっても、これでよしという自信など、むしろ持てないのが当然というものかもしれないし、
(中略)
いやしくも翻訳をしようと思えば、ただ上っ面だけ読めたのでは絶対に不十分で、まさしく行間を読み、紙背を徹して読み抜くことがが不可欠なのだ。
英語はわかっているなどとタカをくくらずに、生涯、孜々として勉強を続けること。これをまず第一に言っておきたい。
このあとがきは、実に目を覚まされる内容だった。実際語学(英語)を勉強すればするほど、その奥深さ、幅広さは途方も無いものであることがわかる。TOEIC900点を越えたところで、それは表面的なものであることは取得した人なら理解できるだろう。
自分の中の”英語”に対して、どこまで追求できるのかという覚悟を問われる文章だと思う。
P.263 日本語を習うこと より引用
英語が十分わかっていること、これは当然の大前提で、これがなければ、拙訳以前の、欠陥翻訳しかできない。しかしその上で、翻訳の良し悪しを決める何よりのポイントはといえば、やはり、訳者にどれだけゆたかな日本語の力があるかだ。
(中略)
日常、時々刻々、耳にし、目にする日本語によくよく注意をとぎすませて、自分の日本語をできる限りゆたかにするよう、努力を続けなければならないし、いわんや文章を書いて人に読んでもらうとなれば、本当に納得のゆくまで練りあげるよう、不断の勉強が必要だと思う。
日本語の語彙力が乏しければ、良い会話や表現ができないことはお分かり頂けるだろう。
翻訳に関しても同様であるようだ。いくら英語を勉強しても”英語ネイティブ”にはなれない。
では、英語と言う言語を翻訳(通訳)する際に、どう向き合えば良いのか。
最後は、”日本語力”になってくるのはないか?と考えている。
P. 264 翻訳という仕事を愛すること より引用
翻訳というのは、けっして楽な仕事ではない。
今も言うように、英語についても並大抵ではない知識を必要とするし、日本語についてもまた、人並み以上の表現力がなければならない。
(中略)
それに、世間的な評価という点でも(そんなこと、どうでもいいと言えばそれまでだが)訳者はかならずしも正当な評価を与えられてはいない。ある意味では、創作をする人より大きな、多面的な能力や努力を必要とするというのに、翻訳者が原作者より褒められることなど、まずない。
(中略)
いずれにしても、世間的に、翻訳者はそれほど高い評価を与えられてはいないし、自然、経済的な報酬の面でも、それほど恵まれていないのが一般と言っていいだろう。それでもなお、大きな力をはらって翻訳の仕事をつづけてゆくためには、結局、翻訳というもの自体にたいする熱い愛がなければならない。
(中略)
翻訳でもやってみようとか、どうせ翻訳しかできないからといった安易な気持ちでは、それこそ、どうせつまらない翻訳しかできっこない。
購入の経緯に書いたが、”翻訳にチャレンジしようかな”という軽い気持ちでこの本を購入したが、著者の”翻訳に対する思い”を読んで、自分の英語に対する向き合い方を考える機会になった。
私にとっては、一つのことを突き詰める難しさ、奥深さを教えていただいた良書である。
嘲笑を恐れずに言うならば、翻訳はアート(芸術)と似ていると感じる。(私は趣味で楽器を演奏するし、音楽が好きだ。)
どんな仕事も突き詰めれば、アート(芸術)に昇華されるんだろうか?
人生でそういう仕事に出会えれば楽しいだろうなーという気分になった。
”翻訳”に興味がある人は、読んでみてはいかだろうか。
長文・駄文になってしまったが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
(2549文字も書いてしまった。)
【書評】日本人には英語は必要ない?
書名: 英語はいらない!?
著者: 鈴木孝夫
購入の経緯:
BOOK OFFで英語関連の本を探している際に見つけた本
なかなか思い切ったタイトルだったので、購入した。
内容:
本書冒頭の内容紹介より引用
「言語」は、ときに国をも破壊する恐ろしい力を持つ。「英語公用語論」まで叫ばれているが、経済大国となった日本に、外国語を公用語とする必要はない。
また、一生かかっても英語の完全習得は不可能。
(中略)
今後求められるのは、英米語ではない「新しい英語(Englic)」の使用と日本語の国際普及であると筆者は主張。
昨今の英語礼賛に警鐘を鳴らし、真の国際交流を可能とする方法を提案する。
【考察】
著者は言語社会学者であり、巷の英語礼賛論に対して、言語学的な見地から一石投じるつもりで書いた本だと推察する。
【内容】
一見するとお堅いテーマの本に見えるかもしれないが、昨今盛り上がりを見せる「日本の小学校からの英語教育推進ブーム」や「日本人がネイティブに対して英語を話す際、どのような心がけで英語を話すか」といった理解しやすい論題に対して、学者の見地から持論を展開する本になっている。
私の考えだが、「英語の完全習得は不可能」ということに関しては、同意する。
(語学というのは、奥が深いです。どの分野でもそうなんだろうけど)
勉強になった部分は、「日本人が英語を話す際に、英語ネイティブたちどう向き合うか?
という論題に対しての著者のアドバイス」である。
P.32 より引用
今や国際語の性格をもつようになった英語を、私たち日本人が学ぶとき、その英語をこれまでのように英米人の立場から見るのではなく、それを学ばざるを得ない日本人の立場から、改めて見直してみる必要がある(---以下略---)
P.58 より引用
私の知る限りでは、庶民が日常的に外国ができるような国は、その国が国際的な弱者の立場にある証拠です。
(中略)
一般に外国では貴族は外国語ができません。金持ちも外国語はできません。
それは外国語ができる人間を通訳なり、召使なり、何なりに雇えばいいからです。
外国語を学ぶことのバックグラウンドを著者なりに推察した部分であるが、この部分は間違っていないと思う。
私がタイで沈没していた頃に語学学校に通っていたタイ人たちは、英語、日本語を勉強していた。理由を尋ねると「日本語、英語ができないと良い給料がもらえない」ということだった。
国の経済力の優劣によって、劣っている国の人たちが外国語を学ばざるを得ない状況になることは概ね正しいと思う。
P.73 本気で国際化したいならマゾ型からサド型へ より引用
どうも日本人は、自分を逆境に追い込んで、そのなかで「えいっ、今にみてろ」という悲壮な努力を楽しみすぎる。
P.102 より引用 (Englic)について
イングリックとは、ひとまず英語を言語素材として、日本人が言いたい事、自分のことを言うための手段であって、これは英語を元々使う人々と、それを学習して使う人々との中間に位置する、妥協の産物と考えてください。
P.104より引用
本当は私が日本語を話すことが私としては一番楽ですが、それではあなたがわからなくて気の毒だから、英語らしき言語を使ってあげているのですよ。
(中略)
だからあなた方もこれは自分の英語そのものではないということを忘れずに、努力して一生懸命聞きなさい。分からないときは聞き直しなさい。と言えば、
英語という相手の言語を使わされる時に避けることのできない力関係の不公平、多くの日本人が感じる心理的な負担がだいぶ軽くなるわけです。
P.109 イディオムは使わない より引用
ですから私たち英語を使わざるを得ない立場の人間は、こちらが損にならないようにできる限りネイティブの基準、土俵に入らない注意がいる。
P.115 より引用
重要なことは、ネイティブ・スピーカーはいろいろなところで外国語使用者に譲るべきだということを、何よりも私が英語を使わされる立場にある者が、そのことをはっきり意識し、機会あるごとにそれを主張しなければ駄目です。
P.141 より引用
頭のフットワークを軽快にして、マゾ的な苦労を背負い込まないで、自分の方が楽に得をするように、苦労はむしろ外国に背負わせるような生き方ものの見方を、日本人はもっと真面目に考えるべきです。
日本人が「英語」を話す際に、気をつけるべきこと・心構えを論じている部分。
この内容は、日本人として英語を話す必要がある人は是非頭に入れておいた方が良いと思う。
日本人が英語という外国語でネイティブと対話をする際に、力関係は間違いなく
【ネイティブ>日本人】という構図になる。
大多数の日本人が英語を話すことに負い目を感じているだろう(もちろん私も)。
「発音は大丈夫か?この言い回しで失礼ではないか?通じるのか?」といった表面的な部分に自分の注意を向けすぎては、本当に大切な話の「内容」部分がおろそかになってしまう。
そういう心構えを外すために、こういったアドバイスは非常に有益ではないだろうか?
P.124より引用
英語を話すことは特に必要のある人、それをやらなければメシが食えない人以外は必要ないのです。そして、どうしても学んで使わなければいけない人にとっては、それは必要悪なのです。決して他人から見て、羨ましいこと、憧れるべきことではない。だからできるだけ日本人が損しないような学習方法、自分に少しでも得になるような対応法を考えることにまず頭を働かせることです。
P.194より引用
今でも英語は英米人のような、ちゃんとした発音でないと話を聞いてもらえない、などという人がいますが、とんでもない。たとえ英米人が相手の場合でも、発音などかなりいい加減でも大丈夫です。ただし条件があります。
(中略)
つまりあなたに「この人の話を聞かなかったら自分の損になる」と相手に思わせるだけの条件すなわち強みがあるときは、あなたが話す英語がかなりひどくても、向こうが分かろうとする努力で補える。
(中略)
だから何よりもまず自分が他の人に与えれる何かしらをもつよう、自分の日本人としての強みを磨くことの方が大切です。
英語が必要になる人、英語を話す際にまず自分の強みを磨くことの必要性を説いた内容。
私は英語を学習する必要がある人の定義に関しては、筆者の主張に同意する。
私自身TOEIC900越えまでは英語を学習してきたが、学習期間で言えば約3年程度掛かっている。この3年間を別の分野の勉強に使うこともできたわけだし、「ちょっと英語を勉強するかな」という心構えで、貴重な「時間と金」を浪費してしまうことはお勧めしない。
そして、「英語を話す前にまず自分の強みを磨け」というアドバイスは、「はっ!」とさせられた。
ただし、条件があります。
つまりあなたに「この人の話を聞かなかったら自分の損になる」と相手に思わせるだけの条件すなわち強みがあるときは、あなたが話す英語がかなりひどくても、向こうが分かろうとする努力で補える。
散々言われていることだが、「英語はツールであり、自分の専門性があって始めてプラスαになる」ということである。
英語を勉強している読者の方は、「自分の強み」をどう伸ばしていくのかという部分も忘れずに学習を続けてほしいと思う。
P. 207 あとがきより引用
いま言語、文化、宗教といった多くの点でアメリカ人と異なる性質をもつ日本人が、日本語を捨ててコンピュータのために英語にのめり込むことは、自分たちの強み、利点を捨てて自ら進んで二流、三流のアメリカ人になろうとする、労多くて無意味な選択になることは目に見えています。
しかしこのことは特別に専門的な知識もない私の直感的な考えにすぎませんから、本書に書くことはためらいを感じたわけです。
【まとめ】
全体的にややネガティブな書評になってしまったが、
世間巷の「TOEIC ○○○点がある人は良い!」とか、「これからは英語ができなければだめだ!」といった情報ノイズに惑わされない、判断基準が養われる良書だと思う。
自分に本当に「英語」が必要か?という部分に疑問を感じている人は読んでみてはいかだろうか?
私のまとめ
- 英語を話す際に、日本人特有の劣等感、不安感は抱かないこと
- 「英語」は大事だが、それ以上に「自分の強み」を磨くこと
(おしまい)
【書評】英語(語学)で飯食うには?
書名: 語学で身を立てる
著者: 猪裏道夫
購入の経緯:
転職前に、”語学”を武器に飯を食うにはどうすれば良いかと知るために購入した。
少し話が前後するが私の前職では、帰国子女が派遣社員として翻訳業務に従事していた。
その派遣会社のサイトで検索したが、
【時給】1300円
【語学力目安】TOEIC900点以上、または英検1級・準1級レベル
という条件らしい。
そういった実際の現場・相場を見て、「語学だけできても金にならないなあ・・・・・・」というモヤモヤした気持ちが湧き上がってきた。英語だけできても仕事ができるとは限らないということは確かにわかるのだが、少なくともTOEIC 900点は、勉強せずに取得できる点数ではないし、もうちょっと何とかならんのか?というのが正直な気持ちである。
自分も「語学力」を一つの軸として生きていくつもりなので、買い叩かれないためにも自分をどのポジションに持っていくかを考えるために、本を読んで勉強しようと思ったわけである。
【内容】
本書冒頭の目次より引用
少し補足説明を加えていこう。
1: 大別すると3タイプになる。現在の私は所謂ビジネスマンコースに所属する。
- 語学の専門家になる(スペシャリストコース)
- 会社に勤めて組織の中で語学力を武器にする(ビジネスマンコース)
- 語学力を武器にして自分でビジネスを開く(起業家コース)
2: 語学スペシャリストの仕事
- 翻訳系の仕事
- 通訳系の仕事
- 語学教師の仕事
(以下略)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
語学系の求人といっても、多種多様である。フリーランス、会社員で行うのか?自分の武器にする英語の分野はどうするのか?自動車英語?機械英語?広告英語?医療英語?
語学系の求人と一言で表現するのは簡単だが、実際には様々な分野・要素があることがわかる。
私が考えるこの本の想定読者は、
- TOEIC 800, 900点程度の英語力を保持していて、将来的に自分の語学力を武器に飯を食うことを考えている人
- 将来的に、語学力を生かした仕事に就きたい学生
だと思う。このような考えを持っている人にとっては、実に有益な情報が掲載されている本である。
(おわり)
【英語学習方法】うずまきたびおの英語学習遍歴 Vol.6 【TOEIC 900点~】
【855点 2014年6月~915点 (L: 465 R: 450) 2014年9月】
前回の受験から、3ヶ月間でRパートを70点底上げして、TOEIC900点越えを目指すために勉強した期間になる。
【TOEIC対策/勉強内容】
当ブログのTOEICタグの問題集を徹底的にこなした。
ほとんどやけくそである。
【3ヶ月間の生活リズム】
平日、お盆休み、土日を全て勉強に当てた。
電車の中、トイレ休憩といった細切れの時間は、単語やリスニングの勉強
夜や朝などのまとまった時間は問題演習に費やした。
【試験結果】
L: 問題なく解答できた。しかし、PART1~2の内容が難化してると感じた。全体的に読むスピードが上がっている?
R: PART5は若干不安だったが、PART6~7に関しては自信を持って解答できた。
【まとめ】
TOEICは短期決戦と言われることが多いが、それを実践してみた。
正直言って2回目は受験したくはないです。(ツラカッタデス)
「TOEICの点数だけ取得しても、意味はない」という声もありますが、TOEICはあって困ることはないですし、自分のチャンスをつかむ幅を広げてくれます。
私自身はTOEICの勉強をもうしないつもりです。(何か目標や事情がない限り)
今後の私の目標は、
という感じです。
このシリーズもこれでおしまいです。
読んでくれてありがとうございました。
読者の方も勉強がんばってください。
TOEIC900点・第二新卒枠で語学系の求人へ転職してみた vol.3
前回の記事の続き。
実際に面接に行き、現場の声を聞いたので、「英語力」が転職市場でどのように評価されるかを考察してみようと思います。(自分の考えをまとめておく。)
- 英語力が評価されるのは、30代から?という仮説
転職活動をしてみてわかったことは、「その道(特定の業界の特定のポジション)に行けば、英語力を兼ね備えて仕事をしている人はたくさんいる。*1」ということでした。
20代では、実務に対する経験・実績がほとんどないため、「ツール=英語力*2」としての価値はあまり有効ではないと考えられる。
20代で実務経験を積み、母国語でその仕事を一通りこなせるようになってから、海外に対して「ツール=英語力」を活用して仕事をすることで、待遇・給与upを狙っていくのが戦略だと考えられる。 - 「英語力」以外の要素で、他者とどう差別化していくかをぼんやり考えておいたほうが良い。
「英語力=ツール」は決定的な武器にはならないという体験をした結果、「英語力」+αの要素で、他者と自分をどう差別化していくかという視点を持って仕事をしていく必要があると感じました。プラスαの要素は、実務を経験しつつ、継続的に考えていく必要があります。 - (それでも)TOEICは、面接にたどり着くまでの通行手形にはなる。
最近TOEIC不要論が見受けられますが、語学を活用する職種に応募する限りは、TOEICの点数はアピールになります。企業で働くためには、「面接」を突破する必要がありますが、人余りの今日、どこの馬の骨かもわからんワナビー若造を人・金・時間を使って面接をする場合、「どうせ面接するなら英語力が少しでも客観的にわかる奴を面接で見てみたい。」というのが企業側の都合があると思う。
初対面の人間に、アポを取り付けるなら相手が目にかけてくれそうなアピールポイントを作る必要があると思います。
実務経験が浅い我々(第二新卒枠)にとって、一番コスパが良い資格としてTOEICのスコアは活用できると思います。
「TOEICとかねーんすけど、英語使う仕事したいんすよ!パネェ!ウェーイ!」とか言ってる人を、企業が面接に呼ぶだろうか。いや、ない。(反語)
*1: 企業のレベルが上がるほど、英語力を兼ね備えた人材が面接官として登場しました。(若手~年配)
*2: 「ツール=英語力」を活用して、差別化をできるのは【対日本人】のみという主張。
詳細は、松井博 氏の「帝国化する企業」をご一読ください。世知辛い世の中になってます。
企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 (アスキー新書)
- 作者: 松井博
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/02/12
- メディア: 新書
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